日本は課金大国?ソーシャルゲームに課金してしまう理由

By: SLris7uK

スマホゲームの収益のしくみ

スマホを使用してサイトの閲覧やアプリの使用をしていると、頻繁に流れてくるのがスマホゲームの宣伝です。
現在のゲーム業界の主流はスマホであると言ってもよく、大手から中小企業まで数多くのゲーム会社がスマートフォン向けゲームアプリを開発しています。

スマートフォン向けゲームがそれまでの筐体ゲーム機と大きく異なるのが、独自の「課金」というシステムを導入しているという点です。

一応説明をするとスマートフォンゲームはダウンロードやゲームへの参加それ自体は無料で行うことができるのですが、レアアイテムをゲットするためやプレイ時間を伸ばすためにはゲーム内で買い物をしなくてはいけません。

このゲーム内でのアイテムの購入はスマートフォンを通じた決済で行われ「課金」と言われています。
ゲームによっては実質的には課金なしにはゲームを進めることができないということもあり、いかにしてユーザーにお金を払わせるかということがスマホゲーム開発では不可欠な要素です。

この課金について詳しく調べたデータによると、スマホゲームで課金を行うのは全ユーザーのうちのわずか3割弱、しかも月に複数回の課金をする人はほんの5%程度とされています。

それで収益が成り立つのか?と思ってしまうところですがユーザー全体の0.19%にあたる人はいわゆる「重課金ユーザー」で、月に数十万~数百万もの課金を行っています。

つまりユーザーのほとんどが無料で遊んでいても、そのわずか数%程度に満たない重課金ユーザーがついてくれればそれでスマホゲームとしての利益を十分に上げることができるのです。

男性ユーザーの課金率は女性の3倍

そうなると当然のことながらスマホゲーム開発者もより多くの課金をしてくれるユーザーのためのコンテンツ制作に力を入れるようになります。

また課金についてのデータを調べてみると、課金をする割合が高いのは女性よりも男性、特に20~30代に集中しているということがわかります。

課金をしたことがある人を比較すると、男性は女性の約3倍にもなっておりゲーム1タイトルにつき平均月額で3000円程度は使用していることがわかります。

もちろんこれはあくまでも平均額であり、毎月数十万円を入れ込むごく少数のユーザーが数字を押し上げているということは忘れてはいけません。

スマホゲームの課金の恐ろしいところは初めて課金をするときにはかなり迷いが生じるものの、一度やってしまうと抵抗感がなくなり、タガが外れたように次々と課金し続けていってしまうということです。

レアアイテムはお金を払えばすぐに手に入るのではなく、課金をしてアイテムを集め、それを使ってガチャを回して運がよければ当たるというしくみをしているというのも巧妙な点です。

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